もう一度、家で暮らせるようになるために、75日間を目安に集中的にリハビリを行います。
体の状況は刻一刻と変化していきます。だから、一日でも早くリハビリを開始し、
一日も早い退院を目指します。

ここでは、朝起きてから寝るまで、休む暇がありません。
とても大変なことに聞こえますが、家で暮らすようになれば、起きている時間が多いのは自然なことです。
毎日3時間のリハビリ以外にも、病院のいたるところで暮らしに必要な練習をしていただくのは、
生活の中で少しずつ身体を刺激すれば、身体は応えてくれるようになるからです。
「あと少しだけ」を積み重ねていくことが、家での暮らしにつながります。

理学療法

病棟や機能訓練室で、座位保持や起居動作の反復練習、立位・歩行練習、体力増強プログラムを行います。まずは、患者さんの障害に合った移動の自立を目指します。

  • 作業療法

    洗面、更衣、食事や排泄など、毎日の暮らしに必要な動作の練習を行います。病棟では、お部屋のトイレや個浴で、日々練習します。ADL室では、家を実感できる環境で、調理や掃除、狭い廊下での移動なども練習します。

  • 言語聴覚療法

    失語症や構音障害などでコミュニケーションをとるのが難しい患者さんに、ことばや発声の練習を行います。また、上手に食事を召し上がれない患者さんに嚥下練習を行います。その他に、電話練習、買物練習なども行います。